バーコードスキャンをファッション・リテールのエコシステムに導入する4つの簡単な方法

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Scandit-Retail-Ecosystem

新型コロナ感染症によりかつてないペースで消費者行動が変容し、小売業界の先行きが不透明なことから、ファッションブランドはデジタル化の動きを加速しています。

ファッション業界における店舗業務の変革とデジタル化に役立つテクノロジーの一つが、スマートフォンのモバイルアプリに統合されたバーコードスキャン機能です。

この柔軟性の高いテクノロジーをデバイスに搭載して活用すれば、従業員はさまざまな業務を、強力かつコスト効果の高い方法でこなせるようになります。

また、新たなデジタル施策を支える、将来性のあるプラットフォームとしても位置づけられます。

ディスラプションを起こさずにデジタル化を加速させる

しかし、導入する新しいソリューションや従業員用アプリは既存のシステムにシームレスに統合する必要があります。

特に在庫管理オンライン注文の履行といったビジネスクリティカルな業務においては、これ以上の混乱は許されません。

実際のところ、ほとんどの小売業者はレガシーアプリを含めて、さまざまなシステムやデータベースを保有しています。

新しいテクノロジーやソリューション、ツールについては、効果的に統合して在庫データなどの適切な情報を適切なユーザーに提供できなければ意味がありません。統合することで最大限に効率化して、最終的には問い合わせ件数の削減につなげる必要があります。

Scanditなら、簡単かつリスクを伴わずに、小売業者のITチームがエンタープライズ要件を満たすスキャン機能を導入できます。

ここでは、Scanditをアプリケーションやエコシステムに組み込む4つの方法を紹介します。

1. Barcode Scanner SDKを使用してスキャン機能をネイティブモバイルアプリに統合する

エンタープライズ要件を満たすバーコードスキャン機能、文字認識機能、拡張現実(AR)機能を新規または既存のネイティブモバイルアプリに導入したい場合には、Scandit Barcode Scanner SDKを使うことで最適なスキャン性能が得られます。

このSDKはクロスプラットフォーム対応なので適用範囲が極めて広く、ほとんどのオペレーティングシステム、フレームワーク、サードパーティシステムで動作します。

従業員があらゆる店舗業務、なかでも在庫チェックなど、スキャンを多用する店舗業務をこなせるように、次のような特長を備えています。

  • 読み取りにくい条件(破損したラベルや暗い倉庫など)でも、ハンディターミナルに匹敵する高速・高精度のスキャンを実現し、シフトの途中でバッテリー切れにならない。
  • お客様の業務フローおよび従業員に合わせて、理想的なUXを提供する究極の柔軟性。Scanditの豊富な経験を活かして最良の結果を得られるようサポート。
  • MatrixScanARID Scanningなど、コンピュータビジョンをベースにした拡張機能により効率性が向上。
  • 迅速な統合。既存アプリの場合わずか4週間。

2. Barcode Scanner SDK for the Webを採用してブラウザベースのスキャン機能をあらゆるデバイスのウェブアプリに追加する

ファッション小売業ではウェブアプリがよく使用されており、特に在庫管理システムの場合、従業員はウェブブラウザからログインして作業に取り掛かります。

スキャンディットのBarcode Scanner SDK for the Webはウェブアプリに直接統合することによって、カメラを内蔵するあらゆるデバイスにスキャン機能を追加できます。主な特長は次のとおりです。

  • エンドユーザによるセットアップやアプリのダウンロードは不要。
  • 数行のコードを記述するだけで、数時間で簡単かつ迅速に統合と設定が完了。
  • 他のブラウザベースのスキャナに比べて優れたスキャン性能を提供し、1度に迅速に読み取る必要があるワークフローに最適
  • ウェブアプリがバックエンドシステム(在庫管理や売場での商品情報ルックアップ(検索)など)にアクセスしてSAP/Hybrisなどとシームレスに 連携する必要があるユースケースに最適なソリューション。
  • 手間のかからないアップデート。このウェブベースのソリューションでは、小売業者がシームレスにすべてのデバイスにアップデートをプッシュ配信できるため、ユーザはログインすると常に最新版にアクセスできる。

3. 統合できない場合にはKeyboard Wedgeを採用する

サードパーティのアプリケーションを使用している場合など、アプリに変更を加えることができないこともあります しかしスキャンディットのKeyboard Wedgeを採用すれば、アプリに一切変更を加えることなく、信頼性の高い、高精度のバーコードスキャン機能をスキャンディットのKeyboard Wedge追加できます。

これにより手入力からスキャナへと移行できます。簡単に変更できないレガシーアプリにスキャン機能を追加できる、Keyboard Wedgeには、次のような特長があります。

  • バーコードスキャンのボタンをスマートデバイスのキーボードに追加できるターンキーソリューション。
  • 統合しなくても、スキャンボタンにタッチするだけでバーコードの詳細をアプリに読み込める使いやすいインターフェース。人的ミスが解消され、効率が向上。
  • Salesforce One、Oracle XStore for Mobile POS(バージョン16以前)といったレガシーアプリなど、サードパーティ製内部アプリに最適。

4. Enterprise Browserを採用して、統合せずにバーコードスキャン機能とARをウェブベースのアプリに追加する

IBM Sterlingなど、既存のサードパーティ製ウェブアプリに変更を加えたくなかったり、それが不可能な場合には、Scandit Enterprise Browserを採用すれば強力なバーコードスキャン機能とAR機能を追加できます 統合する必要はありません。

Scandit Enterprise Browserは、既存のシステムに変更を加えることなく、あらゆるスキャン業務に簡単に導入できます。特長は以下のとおりです。

  • 既存のエッセンシャルシステムに変更を加えることなく、最高水準のスキャン性能を利用可能。
  • 人間工学に基づく多様な方式から選択可能。ボタンを押してスキャナを起動したり、所定のフィールドが利用可能になるとスキャンを開始するなど、ウェブサイトで人間工学に基づいたスマートなスキャン方式を実現可能。
  • MatrixScanもサポートしており、複数のバーコードをまとめて検出、追跡、デコードできる。スキャンを多用するユースケースに最適。

スキャンディットなら簡単にバーコードスキャン機能をアプリに実装できる

スキャンディットはファッション小売業界の複雑な環境に精通しており、エンタープライズ要件を満たすバーコードスキャン機能を業務やアプリに簡単に組み込めるよう、このような4種の統合方法を用意しています。

この4つの統合方法をすべて採用して、極めて高性能なバーコードスキャン機能とその他の機能をさまざまな小売アプリやユースケースで利用できるようにしているお客様もいます。

Scanditを採用すれば、小売業者は多様なスキャンニーズに対応するために複数のソリューションを調達・管理する負担から解放されます。

また、当社はNew Black、Xeniaといったさまざまなクラス最高のリテール・テクノロジーパートナーとも提携して、簡単に連携できかつ操作しやすいソリューションを提供できるよう努めています。

万一、問題が発生した場合にもスキャンディットのエンタープライズ向けサポートをすぐにご利用になれます。

面倒な統合を行わずにスマートフォン型スキャナによって柔軟性と効率性を向上させ、導入後のサポートを最小限に抑える方法について、詳しくは、こちらまでお問い合わせください