アパレルショップの実店舗をオンライン化して収益を伸ばす

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アパレルショップの実店舗をオンライン化して収益を伸ばす

eコマースはすでに根付いていたものの、2020年はほぼ年間を通じて、多くの国でファッション小売の実店舗が事実上の休業状態となり、オンラインへの消費者の依存度がかつてないほど高まりました。

通常なら店舗でのショッピングを好むお客様でさえ、必要に迫られてオンラインに移行しています。

これは必然的に買い物客の行動変容につながります。

オンラインと実店舗の価値を融合

ハイストリートの小売店が繁栄を取り戻すには、オンラインを代替体験ではなく、実店舗におけるショッピングの付加体験にする必要があります。

例えば、オンラインで買い物をする消費者は、高度な検索機能や詳しい商品情報、オンラインならではの広範な品揃えを気に入っているわけですが、

その一方で、実際に商品に触れてみることは店舗でしかできず、それは衣料品店にはとって特に重要といえます。

しかし、なぜ消費者はどちらかを選ばなければならないのでしょうか?

小売業者はeコマースの利便性と柔軟性を取り入れて、それを実店舗で消費者に提供する必要があります。

さまざまなアイディアやテクノロジーを駆使すれば、リアルとデジタルを融合して、実店舗でオンライン体験を提供することができます。

欲しい色がなくても大丈夫です、店内で取り寄せ注文

消費者にとって実店舗に足を運ぶデメリットのひとつは、時として在庫がオンラインに比べると非常に限られているということです。

せっかく戻ってきたお客様が何も買わずに店を出るようなことは、避けなければいけません。

この問題を回避するひとつの方法は、買い物客が店内で商品を手に取って、欲しいサイズや色、商品のバリエーションがその場になければ、すぐ簡単にオンラインで注文できるようにすることです。

これを実現する方法のひとつが、消費者向けウェブサイトの検索バーにスキャン機能を追加することです。

そうすればお客様は、欲しい商品のサイズや色がその店にない場合にスマートフォンのモバイルブラウザを使用して、簡単にすぐに商品タグのバーコードをスキャンできます。

消費者向けのサービスにこの機能を提供すれば、eコマースサイトの当該商品の詳細ページに直接アクセスして(商品名を入力したり、目的の商品を探したりする必要はなし)、その商品を買い物かごに入れてもらえます。豊富なオンライン在庫を使って、お客様のご要望に応えられるのです。

あとはお客様が受け取る場所や日時を指定し、支払いを済ませて店を出るだけです。

このように、小売業者はチャネルの垣根を超えてコンバージョン率を上げることができます。

これをすべて、モバイルのウェブサイト上で実現できます。お客様がアプリをダウンロード、インストールする必要がないため、多くの消費者にとってはるかに手軽に、利用しやすいものとなっています。

ウェブサイトにスキャン機能を追加することがいかに簡単か、ご覧ください。

この例では、欠品を理由にお客様が何も買わずに店を出ること(競合他社に顧客を逃がすこと)を回避し、オンラインとオフラインショッピングの長所を融合することによって、売上を確保しています。

サプライチェーンの破壊と過剰在庫への対処という2つの課題を抱えてきたアパレル業界にとって、これは大きな変革をもたらすソリューションといえます。

このようなオムニチャネルエクスペリエンスを提供することで、あらゆる拠点の在庫を活用して、損失するおそれのあった売上を確保し、同時に過剰在庫のコストを削減できます。

しかも、お客様にモバイルアプリをインストールしていただく必要がありません。

重要な商品情報をお客様がすぐ入手できるようにする

スキャンディットが確認しているもうひとつのトレンドは、小売業者が店内のお客様に素早く簡単に商品情報やレビューを表示できる新しい方法を模索しているということです。

これができれば、消費者のモバイルショッピングアプリに大きな価値を付加し、顧客エンゲージメントを高めることができます。

コンピュータービジョンにより、消費者は自分のモバイルデバイスを使って商品のバーコードを読み取り、拡張現実(AR)オーバーレイによって関連データをデバイス画面に直接表示できるため、商品を比較し、十分な情報に基づいて判断できます。

表示されるのはレビュー、ブランドや環境に関する商品情報、組み合わせる関連商品の提案などです。

またコンピュータービジョン技術により、消費者は商品のバーコードをスキャンして一定の検索条件に一致した結果をARで表示できます。

このため、オンラインでよく見る、お馴染みの強力な「ファセット検索」(あらかじめ設定されたおすすめの検索)を実店舗で行い、ARにより極めて直感的かつ魅力的に商品を提案できます。

コンピュータービジョンに商品探しを任せて、欲しい商品を簡単に入手できるのです。

お客様の店内エクスペリエンスははるかに効率的になり、小売業者は売上を伸ばすことができます。

リアルとデジタルの融合により究極の店内エクスペリエンスを実現

以上、小売業者が店内デジタルエクスペリエンスの向上に着手している例を少しだけ紹介しました。

共通しているのは、何の変哲もないバーコードが、店内でリアルとデジタルの世界を融合する「接着剤」になるということです。

コンピュータービジョンをベースにしたデータキャプチャに拡張現実を組み合わせれば、簡単かつ効果的にオンラインと店内の境界線を曖昧にできます。

今すぐこれを全面的に採用しようと決断すれば、先発の優位性があり、市場シェアの向上が期待できます。

詳細については、こちらまでお問い合わせください。