欧州のファッション小売業者の93%が、従来の店舗体験を超越した 「体験型ショッピング」の実現が喫緊の課題と回答

| ニュース

mPOS retail scanning

※本資料は2022年5月11日にスイス、チューリッヒで配信されたプレスリリースの抄訳版です。

Smart Data Captureのリーダーであるスキャンディットは、複数の購買チャネルを利用する現代の消費者の期待の変化と、小売業者がその変化に対応し実店舗を存続させる方法に関する新たな調査を実施し、その結果を公開しました。本調査ではスピーディーで便利なオンライン体験に慣れ親しんでいる消費者は、実店舗での効率的なショッピング、シームレスなカスタマーサービス、そしてワクワクするような店舗体験、すなわち「体験型ショッピング」を求めていることが明らかになりました。

調査に回答した欧州の小売業者のうち、93%は「体験型ショッピング」の実現が将来的に実店舗を存続させるための鍵であると考えており、73%は今後12か月間でお客様に新しいオムニチャネル体験を提供するためのテクノロジーに投資すると回答しています。また、59%の小売業者はテクノロジーを利用して店舗スタッフをコンシェルジュのような役割を担ってもらえるようにする計画に優先的に取り組んでいることが分かりました。

スキャンディットの新たなレポート「The Future of Fashion In-Store Engagement(ファッション店舗におけるエンゲージメントの未来)」には、3,500人以上の消費者のニーズと嗜好に関する詳細な調査結果と、欧州と中東の大手ファッションブランド73社のエグゼクティブから得た知見がまとめられています。

現代の消費者は、一貫性のある豊かなショッピング体験を強く求めています。そして、店舗での買い物を好まない理由の上位3つは長い行列(47%)、限られた在庫(43%)、質問に答えられない店舗スタッフ(36%)、といったとても明確なものでした。

テクノロジーを駆使してお客様のニーズに応える

目まぐるしく変化するファッション業界において、小売業者はデバイス、アプリ、バックエンドシステムを統合し、店舗スタッフが日々の業務で利用できるようにしなければなりません。半数以上(54%)のファッション小売業者は、クライエンテリングアプリなどのデジタルツールやデジタル機能に投資することが今後12か月間の最優先事項であると回答しています。さらに、クライエンテリングアプリを導入した小売業者の84%は、店舗での取引の平均注文数量が増加したと回答しています。

業界最大の課題の一つは、有能な店舗スタッフの採用、育成、保持であり、調査に参加した小売業者の48%がこの問題を指摘しています。しかし、これらの課題の一部は、テクノロジーによって解決できます。店舗スタッフは、多機能なクライエンテリングアプリを利用することで、時間のかかる基本的なタスクから解放されるだけでなく、在庫状況、商品情報、顧客データ、クロスセル/アップセル情報などの極めて重要な情報にいつでもアクセスできます。53%の小売業者は、クライエンテリングアプリによって顧客ロイヤルティが向上したと述べています。また、モバイルPOSアプリを利用している小売業者の91%で、お客様が何も購入せずに店を出てしまうことが減り、売上が増え、店舗スタッフの機動性が高まりました。

スキャンディットのCEOであるSamuel Muellerは、次のように述べています。「新型コロナウイルス感染症の感染拡大
がきっかけとなり、賢い買い物客が増加し、オンラインショッピングの利用が拡大しました。消費者がすべてのタッチポイントにおいて柔軟でシームレスな一貫性のある買い物体験を求めていることは明らかです。」

「Smart Data Captureを利用することで、ファッション店舗のスタッフは、正確かつ効率的にお客様にコンサルティングサービスを提供することに自信を持てるようになります。Smart Data Capture技術を駆使したモバイルソリューションは、一日中どこでも携帯できるスマートデバイスで直感的かつ簡単に使用できるため、お客様も店舗スタッフもすぐに当たり前のように扱えるようになります。パーソナライズされたサービス、在庫確認、スキャン・アンド・ペイといった高度なカスタマーエクスペリエンスを実現するテクノロジーを導入することで、小売店はレジリエンスを高める大きな機会を得られます。」

オムニチャネルショッピングのニーズに応える

ファッション店舗での買い物において重視される要素の第1位は、商品に触れて試着できることです。そして、第2位は待ち時間や配送料がなく速やかに購入できること、第3位はデモ販売、バーチャル試着室、店舗イベントなどの画期的な体験型の店舗環境です。

消費者の多くは未来に目を向け、複合的なオムニチャネルの店舗内体験に興味を示しています。本調査では以下のことが明らかになりました。

  • 75%の消費者は、店舗でモバイルアプリを通じてパーソナライズされたプロモーションや割引を利用している
  • 72%の消費者は、モバイルアプリを使用して商品に関する詳しい情報を調べることに前向きである
  • 67%の消費者は、モバイルアプリ技術である「スキャン・アンド・ペイ」を使用することに前向きである
  • 46%の消費者は、デモ販売、ディスプレイ、イベントがきっかけで店舗を訪れている
  • 25%の消費者は、商品情報やデジタルクーポンがAR(拡張現実)で提供されるようになることを望んでいる

これらの機会を最大限に生かすために、小売業者には、事業にシームレスに取り入れることができ、コスト効率が良く、短期間でスタッフが使いこなすことができるソリューションが必要です。バーコード、ラベル、陳列棚からデータを認識し、その場で迅速にリアルタイムの情報にアクセスできれば、店舗スタッフはお客様の購買機会損失を解消できます。

このような新たなニーズに応えるために、3分の2以上(71%)のファッション小売業者はすでに、モバイルのクライエンテリングアプリ、決済アプリ、それらを支えるデジタル技術など、店舗内のテクノロジーに投資しています。バーコードをスキャンして商品情報や在庫を確認できるようにしている小売業者は73%、店内のお客様を特定してショッピング体験をパーソナライズできるようにしている小売業者は68%、モバイルPOSアプリを行列の解消やお客様が何も購入せずに店を出てしまうケースの削減に役立てている小売業者は48%です。

調査について

The Future of Fashion In-Store Engagement」(ファッション店舗におけるエンゲージメントの未来)レポートは、欧州・中東・アフリカ(EMEA)地域の有数のファッションブランド73社(ハイブランド18社、ローブランド55社)のエグゼクティブへの独自の調査に基づいて作成されています。この調査は、スキャンディットの委託を受けたITTS社が電話取材とオンラインアンケートで実施しました。また、スキャンディットの委託を受けたSapio社が、英国、イタリア、スペイン、トルコ、ドイツ、スウェーデン、ノルウェー、UAEで消費者に対するオンラインアンケートを実施し、3,523人から回答を得ました。

関連資料:

The Future of Fashion In-Store Engagement(ファッション店におけるエンゲージメントの未来)- 調査レポートおよびEブック

スキャンディットについて:

スキャンディットはSmart Data Capture領域におけるリーダーであり、「比類のないスピード、正確性そしてインテリジェンスですべてのビジネスパーソンとコンシューマーにSuperpower(超越した力)」を提供します。Scandit Smart Data Captureプラットフォームはスマートフォン、ドローン、デジタルアイウェア、ロボットなどのスマートデバイスで使用でき、バーコード、テキスト、身分証明書(ID)に加え、オブジェクトからもデータを認識して、エンドツーエンドのプロセスの自動化とインサイトをもたらします。

スキャンディットのテクノロジーはハンディターミナルと比較して最大3倍の速さでデータを正確にスキャンし、汚れや傷によって読みにくいバーコードや、光の反射や角度による悪条件下でもストレスなくスキャンできます。スキャンディットを活用したイノベーションにより、大幅なコスト削減、従業員の利用定着率と顧客満足度の向上を実現します。スキャンディットは製品トライアル、ソリューション設計、インテグレーションからカスタマーサクセスまで全面的にお客様をサポートします。

イオンリテール、オーケー、東急ハンズ、U.S.M.H、ヤマト運輸、Instacart、Levi’s Strauss、FedEx、NHS(英国国民保険サービス)など、小売、輸送・物流、ヘルスケア、製造業のマーケットリーダー企業がスキャンディットを活用しています。
詳細については、www.scandit.com/jpをご覧ください。

資料

スキャンディットのプレスキットを表示:https://www.scandit.com/jp/press/