Jispのショッピングアプリにスキャンディットの拡張現実(AR)を統合してクーポンを発行

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Jisp scanning product app with Augmented reality

拡張現実(AR)を統合した小売業向けスマートフォン型スキャンアプリは、大規模小売業者だけが導入するものではありません。リテールテクノロジー企業のJispは、Scan & Saveという、スキャンディットのARおよびMatrixScan技術を採用したバウチャーソリューションを展開しました。

このアプリは英国の独立小売店向けで、まずはNisa(コンビニ)の12店舗に導入されました。これにより、小売業者やブランドは店内にいる消費者のスマートフォンに、パーソナライズされた販促情報やクーポンを発行できるようになりました。

参加ブランドはMondelez、PepsiCo、Kelloggs、Molson Coors、Nomad Foodsなどで、初期展開では65点以上の商品が対象となっており、お客様は最大60%安く買い物ができます。

 

Scan & Saveの使い方

次の5つの簡単なステップで使用できます。

  • Jispアプリをダウンロードします。
  • アプリのカメラ機能を使用して棚をスキャンします。
  • パーソナルな値引きや販促情報が、デバイス画面上の商品に重ねて表示されます。
  • クーポンアイコンをタップして商品をレジに持っていきます。
  • 店員がアプリのQRコードをスキャンすると値引きが適用されます。

Scan & Saveが小売業者やブランドにもたらすメリット

Scan & Saveは、消費者に値引きや特典を提供するだけでなく、小売業者にもさまざまなメリットをもたらします。

Scan & Saveアプリを使用すれば、特典をパーソナライズできる上に、店頭販促物も最小限に抑えられます。またブランドや小売業者が、お客様や地域に応じて販促情報をパーソナライズすることも可能です。

Jisp scanning product app with Augmented reality

加えて、Scan & Saveアプリは英国で近く適用されるHFSS(高脂肪・高糖分・高塩分食品)規制にも対応しているため、HFSS商品のクーポンは、当該商品の購入を承諾したお客様しか利用できません。

真のディスラプティブテクノロジー

JispのCEOであるJulian Fisher氏は、このアプリを「真のディスラプティブテクノロジー(破壊的技術)」と評し、「リアル店舗におけるブランド商品の広告に変革をもたらし、小売業者の売り上げを最大化するもの」と述べています。

同氏はさらにこう続けています。「売り場に宣材物があふれていると、メッセージが伝わりにくくなったり、最悪の場合、お客様を混乱させてしまいます。JispのScan & Saveなら、販促情報を選択して直接お客様の携帯に届けることができます」

Jisp scan and save app used in store

スキャンディットのCEOであるSamuel Muellerは次のように述べています。「ARを利用すれば、小売業者は最新の情報を動的にお客様のスマートフォンに表示して、リアル店舗にイノベーションをもたらし、従来型の売り場からより魅力的な体験の場へと進化させることができるため、ショッピング体験の向上につながります」

「Jispが展開する業界初のScan & Saveに当社のAR技術が採用されたことを嬉しく思っています。これにより独立小売店とそのお客様にイノベーションをもたらし、これまで以上に各ブランドの商品やサービスをカスタマイズできます」

スキャンディットとMatrixScan/AR

スキャンディットのバーコードスキャン技術なら、ARオーバーレイによりデバイスの画面に情報を重ねて表示でき、拡張機能のMatrixScanを利用して、複数のバーコードをまとめてスキャンできます。これにより、消費者を店頭のあらゆる商品にデジタルでつなげるようになります。

過去12カ月にわたり、消費者は店内で非接触かつ安全に買い物をする手段として各自のスマートフォンを使用してきました。次なるステップは、ARやMatrixScanといった、より高度なモバイル・コンピュータビジョン技術への移行です。

Goldman Sachsは、小売業向けAR/仮想現実(VR)の世界市場は2025年までに16億ドルに達すると予測しています。この技術は現在、主にゲーム業界がけん引していますが、ポストコロナの小売業に最適なものとして大きな注目を集めています。

ARおよびMatrixScanの用途は小売業にとどまりません。例えば、航空会社のスタッフは搭乗券をスキャンして乗客の詳細情報を確認できます。看護師であれば患者と薬を照合でき、配達ドライバーなら荷物をスキャンするだけで特別な指示を確認できます。

スキャンディットのARおよびMatrixScanについて詳しくお知りになりたい場合は、こちらまでお問い合わせください。

こちらのサイトに店舗におけるスキャンディットの技術のさまざまな活用例をご覧になれます。