スキャンディット、LINEと「Microsoft Azure」のパートナー各社による小売業界のDX支援を目的とした共同プロジェクトに参画

小売事業者と消費者の距離を縮める、小売業界のDXを支援

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スキャンディット、LINEと「Microsoft Azure」のパートナー各社による小売業界のDX支援を目的とした共同プロジェクトに参画

モバイル・コンピュータビジョンおよびAR(拡張現実)のリーディングプラットフォームを企業向けに提供するスキャンディット合同会社(所在地:東京都渋谷区、代表:Samuel Mueller、以下:スキャンディット)は、LINE株式会社(以下:LINE)と日本マイクロソフト株式会社(以下:日本マイクロソフト)および「Microsoft Azure」のパートナー各社による、小売業界のデジタル化支援を目的とした共同プロジェクトへ参画することを発表します。

オンラインとオフラインを融合させた購買体験ニーズの高まりや、新型コロナウイルス感染拡大による店舗でのレジや接客時の非接触環境への対応、人手不足といった小売業界の課題解決のため、デジタル化への取り組みは急務になっています。スキャンディット独自のコンピュータビジョン*1技術と機械学習(ML)を駆使したプラットフォーム「Scandit Barcode Scanner SDK」は、国内外の小売業界において、セルフスキャンや店舗オペレーションの最適化といった課題解決に導入されており、数多くの実績を持っています。

そこでこの度、スキャンディットは日本国内での小売業界のDXをより一層推進するため、LINEが日本マイクロソフトと「Microsoft Azure」パートナー各社と共に開始する共同プロジェクトの参画企業の一社となりました。本プロジェクトは、小売業界のDXをLINEが提供するプラットフォームと、「Microsoft Azure」などマイクロソフトのクラウドサービスの両方から支援するもので、エンドユーザーごとにカスタマイズされたシームレスな顧客体験を提供し、小売事業者と消費者との距離を縮める、デジタル時代の新しい購買体験を実現するためのものです。

スキャンディットの「Scandit Barcode Scanner SDK」は本年8月に、LINE のAPIを活用した事例の紹介サイト「LINE API Use Case」*2において、「スマホレジ」のバーコード読み取り機能に採用されました。また、このたび公開された「OMO型スマートストアデモ」においても、商品バーコードやサイネージでのキャンペーン参加のQRコード読み取り機能に採用され、オフラインとオンラインが融合した(Online Merges with Offline)購買体験を実現しています。

*1コンピュータビジョン:「画像認識システム」と言われ、コンピュータが人の目に代わりデジタルな画像、または動画を識別する研究分野である。Scanditはモバイルに特化した独自のコンピュータビジョンの開発販売を展開。

*2 LINE API Use Case:LINEが提供するAPIに関して、技術情報やユースケース、クライアント事例などの情報を提供する専用サイトとして昨年12月公開。

<本プロジェクトの目的>

  • 小売の顧客体験におけるフリクションレス・プライスレス・ボーダーレスの実現
    • フリクションレス:サービスの導入・サービスの新規学習のコストや、顧客体験における摩擦の低減
    • プライスレス: 高付加価値な願客体験によって、顧客がお金を意識せず、体験だけに集中できる世界観の実現
    • ボーダーレス:小売単体ではなく、他業種との連携による顧客体験の創出(例:リテール× MaaSによる「Beyond MaaS*3」など
  • LINEのAPIとマイクロソフトのクラウド サービス提供のサービス群を掛け合わせた小売業界向けソリューションの開発、及び事業者への導入をワンストップで推進
  • 小売業界のDXにおける新たな顧客体験の事例の創出

​​*3株式会社 日経BP出版 「Beyond MaaS」より

<本プロジェクトの具体的な活動内容>

  • LINEとマイクロソフトのクラウド サービス提供のサービス群を利用した新規ソリューションの企画、開発:
    本プロジェクトへの参画パートナーを通じた小売向けソリューションの企画及び開発支援を実施する
    パートナープログラムの発足:
  • 本プロジェクトへの参画パートナーの募集、参画パートナーのソリューション開発における技術支援、参画パートナー間での共同ソリューションの企画支援を実施する
    クライアント企業への共同提案・企画支援:
    LINEのAPIとマイクロソフトのクラウド サービス提供のサービス群を活用した小売向けソリューションの提案、クライアントへのハンズオンを実施する
  • マーケティング支援:
    各種イベントへの参加、各社主催のセミナーなど事例発信を通じたプロモーション支援を行う
  • データ分析:
    本プロジェクトの結果から得られた、各プラットフォーマーおよびパートナーによる協働でのデータ分析を行う

今後スキャンディットでは、本プロジェクトを起点とし、他の参画企業との連携や小売事業者向けのイベントを通して、「Scandit Barcode Scanner SDK」の利便性や優位性を訴求し、小売事業者にとって必要不可欠なバーコードスキャンの領域から小売業界のDXを支援してまいります。

スキャンディット合同会社 日本事業責任者の関根正浩は、以下のように述べています。

「LINE様およびMicrosoft Azureパートナー企業様との共同プロジェクトの一員に選ばれたことを光栄に思います。これは当社の高性能バーコードスキャン技術だけでなく、これまでの導入実績や欧米小売企業にもたらしてきたビジネス価値を高く評価いただいてのことと理解しております。本プロジェクトを通して、消費者自身が自分のスマートフォンで商品をスキャンするセルフスキャンをはじめとした、小売業DXを加速するためのイノベーティブな機能とユースーケースを、プロジェクト参画企業各社様とのコラボレーションを通じて提案し、日本の小売業界デジタル化に貢献したいと考えております。」

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スキャンディットについて:

スキャンディットはスイス Scandit AG (以下、Scandit)の日本支社で2021年1月に法人を設立しました。Scanditは2009年にスイス・チューリッヒにおいて設立。創業メンバーはチューリッヒ工科大学、及び米マサチューセッツ工科大学の博士号取得者で、IoTの研究開発から発展しました。企業及び消費者に対し、コンピュータビジョンをもちいて物理、及びデジタル世界を融合させることにより、日々の生活における物体との相互通信を可能にします。

Scanditのテクノロジーは、先進的なバーコード読み取り、文字認識(OCR)、物体認識、およびAR(拡張現実)を組み合わせた、独自の機械学習プラットフォームで、スマートフォンやドローン、ウェアラブル・デバイスやロボットなど、カメラを搭載したいかなるスマートデバイスでも活用できます。

小売、流通、運輸、及び製造業における顧客企業が、スキャン&ゴー、セルフスキャン、店舗オペレーション、ラストワンマイル効率化、資産管理などにおいて、専用端末をスマートフォンに切り替え、自社のモバイル・アプリケーションを強化するためにScanditを採用しています。その他ヘルスケア産業では、患者、投薬、検体、備品の追跡などにScanditを活用しています。Scanditのテクノロジーは、業務におけるコストと時間を削減し、売上と従業員や顧客の満足度を向上させます。

Scanditを活用し自社のデジタル変革を成功裏に進めた企業には、イオンリテール、オーケー、東急ハンズ、セブンイレブン(米)、Carrefour、Coop(デンマーク)、Decathlon、Levi’s、Paul Smith、Coach、Sephora、FedEx、La Poste、Hermes UK、アラスカ航空、トヨタ自動車(米)、NHS(英国国民保健サービス)などが含まれます。

www.scandit.com/jp

資料

Scanditのプレスキットを表示:https://www.scandit.com/press/

※Microsoft、Azureは、米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における登録商標または商標です。