Barcode ScannerおよびOCR SDK 6.2の新規リリース

| 製品リリース

scandit barcode scanner sdk

本日はScandit Barcode ScannerおよびOCR SDK 6.2の製品版リリースを発表します。

ご存知のとおり、6.0では新しいAPIによる開発者エクスペリエンスの向上、ドキュメントの充実、コードサンプルの拡充を行いました。6.2にはいくつかの更新事項がありますが、特筆すべきものを以下に述べます。

バーコードスキャン性能の向上

回転やキャリブレーションパターンの破損を伴う場合のPDF417デコーダ性能がさらに向上しました。米国運転免許証のスキャンや航空券のスキャン、PDF417コードを使用する物流業のユースケースなど、PDF417を読み取る用途であれば性能向上によるメリットがあるため、6.2へのアップグレードを強くお勧めします。

Cordova/Phonegapプラグインのリビジョンを製品化

前リリースの6.1では、6.0 APIの方針に従ったCordovaプラグイン用の新しいAPIを盛り込みました。メジャーチェンジであったため、6.1ではこのAPIをベータ版としました。6.2リリースでは、Cordova 6.xプラグインを初めて製品版としてリリースし、MatrixScan機能をCordova 6.xプラグインに統合する新しいAPIを追加します(注:MatrixScan AR機能は後継の6.3リリースで追加する予定)。

新しい6.x APIによるCordova/Phonegapのスタートガイドをお読みください。

Xamarinプラグインのリビジョンをベータ版で提供

新しいSDK 6.xのメジャーリリースでは、すべてのプラグインをアップデートして、改良したAPIと新機能を提供していきます。6.2では、Xamarinに対するこの取り組みの最初のプレビュー版として、新しいXamarinプラグインのベータ版をリリースします。なお、新しいXamarinプラグインは後継の6.3リリースまでベータ版とします。

Xamarin iOSおよびXamarin Androidのスタートガイドをお読みください。

新しいパーサ機能

パーサに新機能を追加しました。これにより、Barcode ScannerまたはOCR SDKを使用してスキャンしたデータを簡単にデコードできます。

  • 標準に準拠していないGS1コードの解析に際して、GS1 Parserの復元力が大幅に向上しました。例えば、長さが無効であったり、チェックサムエラーが発生しても、スキャンしたバーコードでアプリケーション識別子により暗号化されたすべてのデータにアクセスできます。
  • ID Scanningについては、6.1ですでにパーサのサポートを追加して、PDF417バーコードにAMVAA Optional Magnetic Stripe規格を使用するケース(ブリティッシュコロンビア州など)に対応していましたが、6.2ではMRTDパーサを改良して、身分証明書の機械可読領域にある国コードも確認できるようにしました。
  • SwissQR決済パーサ:2.0規格と2.1規格を組み合わせて表す住所の解析サポートを追加しました(2.1および2.0はSDK 6.1以降でサポート)。

iOSおよびAndroidにおけるパーサのスタートガイドをお読みください。

すべての変更点については、以下のリリースノートをご覧ください。

これらの変更に関してご不明な点があれば、support@scandit.comまでお気軽にお問い合わせください。