Smart Data Captureのリーダー、スキャンディット、 米ウォーバーグ・ピンカスが主導する1億5,000万ドルのシリーズD投資を発表

―この新規資金投資は、伝統的産業やプロセスを更に変革する、 次世代のコンピュータ・ビジョン技術開発に使用される見込み―

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scandit founders

2022年2月9日、スイス、チューリッヒ発― Smart Data Capture(スマート・データキャプチャー)分野の世界的リーダー企業であるScandit(以下、スキャンディット)は、1億5,000万ドルのシリーズD資金調達ラウンドを完了したことにより、10億ドルを超える企業評価額となったことを発表しました。今回の資金調達ラウンドは、特にB2Bソフトウェアにおいて高成長企業の事業拡大への成功実績を持つ、世界有数の成長促進投資会社である米Warburg Pincus(以下、ウォーバーグ・ピンカス)が主導しました。この資金調達ラウンドでは、Atomico、Forestay Capital、G2VP、GV、Kreos、NGP Capital、Schneider Electric、Sony Innovation Fund by IGV*、Swisscom Venturesなど、スキャンディットの強力な既存株主からの参加も受け、大幅に募集額を超過しました。

これまでにスキャンディットは約3億ドルの資金を調達しており、グローバルな事業拡大と技術開発に取り組んできました。バーコード、テキスト、ID、及び物体からコンピュータ・ビジョンを介してスマートデバイスがデータを読み取り、プロセスを自動化すると共に、顧客とのかかわりや生産性を向上させるインサイト(洞察)を提供します。2020年5月に行われたシリーズCの資金調達ラウンド以降、同社は年間経常収益を2倍以上に拡大させ、ヤマト運輸、カルフール(Carrefour)、フェデックス(FedEx)、リーバイ・ストラウス(Levi Strauss & Co.)、仏Sephoraなど1700社以上のグローバル企業顧客を有しています。

スキャンディットは、小売、輸送、物流、ヘルスケア、製造といった中核産業分野において、革新的技術を提供するリーディングカンパニーとしての地位をゆるぎないものにしています。現在では、世界の宅配便会社上位5社のうち3社、米国の食料品店上位10社のうち8社に採用されています。新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大の中、スキャンディットは、英国のNHSなどの国家保健機関に対してもデータキャプチャの技術を提供しており、新型コロナウイルス対策に関するプログラムや取り組みを支援してきました。

スキャンディットは、追加資金を使用してグローバルな拠点やチームを更に拡大することを計画しており、日本、シンガポール、韓国などのAPAC地域が重点地域となっています。シリーズCの資金調達以来、スキャンディットのグローバル拠点チーム人員は85%増加しており、2022年末までに更に50%の増加が予定されています。また今回の投資は、中核産業分野の顧客拡大と革新を引き続き推進するためにも活用されます。

今回の資金調達により、AIとML(機械学習)機能、及び自律型データキャプチャの研究開発に更なる重点を置くことで、スキャンディットの技術を更に加速させ、企業の中核ビジネスプロセスの進化を支えていく予定です。Scandit Smart Data Captureプラットフォームは、スマートフォン、ウェアラブル端末、ロボットを介してユーザーのインテリジェンスと意思決定を更に強化し、より速く、正確で自動化された結果をもたらします。

*Innovation Growth Ventures Co., Ltd. (IGV) はSony Innovation Fund と株式会社大和キャピタル・ホールディングスにより運営。

Smart Data Captureによる企業の変革

新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大も相まって、よりデジタルな体験を好む従業員や消費者からの期待が高まり続けています。労働力不足の進行やギグワーカー台頭への取り組みや、既存の従業員を強化するために、企業は労働力の変化の流れに対応する必要があります。消費者は非接触型の体験を益々求めるようになっており、新しいニーズを満たすために、プロセスの自動化、新しいインテリジェンスの取得、効率性の向上が必要となります。

ハンディターミナルなどの従来のデータキャプチャ用端末では、このような要件に応えることができませんでした。Scandit Smart Data Captureを使用することで、職場のデジタル化、サプライチェーンの可視化、オムニチャネル・フルフィルメントの実現、店舗運営の効率化、資産の追跡と保守の強化などにおいて、比類のないスピード、正確性、インテリジェンスで企業の新しい課題に対処することが可能となります。

米ウォーバーグ・ピンカスのマネージング・ディレクターであるFlavio Porciani氏は次のように述べています。
「スキャンディットのSmart Data Capture技術は、デジタル化が進む世界において、企業の運営方法や顧客とのやり取りを変革するものであり、職場のデジタル化やサプライチェーンの可視化など、現代における最大の長期的傾向に強く結びついています。この技術は、様々な業界における先端企業、世界中の顧客やエンドユーザーによって既に使用されており、スキャンディットがSmart Data Captureのグローバルリーダー企業としての地位を確固たるものにする大きなチャンスが到来していると考えています。野心的な成長戦略の次の段階として、スキャンディットのチームと提携する機会が得られたことを嬉しく思います。」

スキャンディットのCEOであるSamuel Muellerは、次のように述べています。
「スマートデバイスに搭載されたカメラを物体と交信するために使用するという創業当初からのビジョンの基、消費者、従業員、企業の日々の生活を変革させ、より高度でパーソナライズされた体験を可能にし、企業が持つ野心的なデジタル変革 を実現します。新規資金調達により、世界中のより多くのビジネスの支援を行い、デジタル化が進む職場を強化し、顧客の新たな期待に応え、益々自動化された運用を実現することができるようになります。当社の成長における次の段階として、ウォーバーグ・ピンカス社をパートナーとして迎えることができ嬉しく思います。ウォーバーグ・ピンカス社は、当社のビジネスとソフトウェアの成長への投資に深い理解を有していることと、長年のビジネスの支援により勝利を収めてきた知見を提供して くれるでしょう。」

その革新の一例として、スキャンディットは先月、小売店の棚管理における効率的なデータキャプチャ、及び分析ソリューションであるShelfViewを発表しました。ShelfViewは、拡張現実、物体認識、光学文字認識、その他の革新的なコンピュータ・ビジョン技術を活用しています。ShelfViewにより、モバイルデバイスと自律型ロボットの両方を介してSKUまで落とし込んだ商品データが取得でき、常時棚の可視性が実現し、よりインテリジェントで効率的な店舗運営が可能になります。

関連資料:


スキャンディットについて:

スキャンディットはSmart Data Capture領域におけるリーダーであり、「比類のないスピード、正確性そしてインテリジェンスですべてのビジネスパーソンとコンシューマにSuperpower(超越した力)」を提供します。Scandit Smart Data Captureプラットフォームはスマートフォン、ドローン、デジタルアイウェア、ロボットなどのスマートデバイスで使用でき、バーコード、テキスト、身分証明書(ID)に加え、物体からもデータを認識して、エンドツーエンドのプロセスの自動化とインサイトをもたらします。

スキャンディットのテクノロジーはハンディターミナルと比較して最大3倍の速さでデータを正確にスキャンし、汚れや傷によって読みにくいバーコードや、光の反射や角度による悪条件下でもストレスなくスキャンできます。スキャンディットを活用したイノベーションにより、大幅なコスト削減、従業員の利用定着率と顧客満足度の向上を実現します。スキャンディットは製品トライアル、ソリューション設計、インテグレーションからカスタマーサクセスまで全面的にお客様をサポートします。

イオンリテール、オーケー、東急ハンズ、U.S.M.H、ヤマト運輸、Instacart、Levi Strauss & Co.、FedEx、NHS(英国国民保健サービス)など、小売り、輸送・物流、ヘルスケア、製造業のマーケットリーダー企業がスキャンディットを活用しています。

詳細については、www.scandit.com/jpをご覧ください。

資料

スキャンディットのプレスキットを表示:https://www.scandit.com/jp/press/

ウォーバーグ・ピンカスについて:

ウォーバーグ・ピンカスは、世界有数の成長投資企業であり、その運用資産は730億ドルを超えています。同社が投資する235社以上のアクティブなポートフォリオ(資産構成)は、ステージ、セクター、地域などに渡り非常に多様化しています。持続的な価値を持った耐久力のある企業形成を目指す経営陣にとって、同社は経験豊富なパートナーとなります。1966年に設立され、20の未公開株式投資ファンドと2つの不動産ファンドを立ち上げ、40か国以上1,000社を超える企業に、1,000億ドル以上の投資を行ってきました。また、創業以来、世界中で190を超えるIPO(株式公開)を支援してきました。米国ニューヨークに本社を置き、アムステルダム、北京、ベルリン、香港、ヒューストン、ロンドン、ルクセンブルグ、ムンバイ、モーリシャス、サンフランシスコ、サンパウロ、上海、シンガポールにオフィスを構えています。

詳細については、www.warburgpincus.comをご覧ください。LinkedInのフォローもよろしくお願いいたします。