Leeds NHSトラスト

Scandit のモバイル用バーコードスキャンで 英国の国民保険サービス(NHS)のScan4Safetyプログラムに準拠

NHSトラスト(英国国民保健サービス(National Health Service)における病院運営組織)のLeeds Teaching Hospitals は、英国で多忙を極める最大手の救急病院トラストの1つです。

このNHSトラストは、ヨーロッパ有数の教育・研究医療機関であり、専門医治療に関する地域および国の中心的役割を担う、世界的に有名な生物医学研究施設、トップクラスの臨床試験研究部門であるとともに、リーズの市民にとっては地域の身近な病院でもあります。

1 万7,000 人を超えるスタッフを擁するリーズ地域の主要な事業主として、この地域の健康をサポートするだけでなく、研究、教育、イノベーションにおける指導的役割も果たしています。

目的:医薬品や備品の在庫、患者のトレーサビリティを確保

Leeds Teaching Hospitals は、Scan4Safety プログラムの下で英国保健省に選ばれた、英国内6つの実証拠点の1つです。これらの拠点が設けられた当初の目的は、診療現場にデータ読み取り技術を導入して、電子調達とサプライチェーンの手法の効率化を図り、GS1およびPEPPOL が策定する標準規格のメリットを実証することでした。ワークフローを変更し、これらの標準規格を取り入れることによって、各拠点では次の4つの主要分野で改善を目指しています。

  • 患者:安全性と治療の向上
  • 製品:全てを記録し、全ての使途を明確化
  • 場所:全てを追跡・調査可能
  • プロセス:プロセスの簡素化、時間の短縮による治療への集中

Leeds Teaching Hospitals は、まず調達、サプライチェーン、在庫のプロセス効率化に重点を置いてプログラムを始動。既存の在庫管理システムを使用し、手術室スタッフと緊密に連携して、患者に移植する部品の詳細を、治療現場で専用モバイルスキャナを用いて読み取ることから始めました。導入に成功した後、一連のテストを実行した結果、医薬品の照合に関係する管理は、眼科だけでも旧システムを使用した場合8 時間以上かかるのに比べ、新システムを使用した在庫管理時間は、わずか35分にまで短縮されることが判明しています。

これをコストに換算すると、旧システムでは最低限に抑えても173ポンドかかるのに対し、新システムでは最大でも9ポンドまで削減されます。標準規格と技術が実証されたことから、次は独自の在庫管理の手法を小売モデルに匹敵するレベルで効率化しようと考えました。この対象は医薬品や備品の在庫管理だけでなく、患者へのケアも含まれます。

phone screen

ビジョン:データ読み取り機能をあらゆるポイントオブケアに拡充

Leeds Teaching Hospital で既に導入していた在庫管理ソリューションには、製品のラベル、患者のリストバンド、様々な場所にあるバーコードをスキャンする基本機能は備わっていましたが、並行して実施されていた在庫追跡の手法はごく原始的で、手書きのメモなども含まれるものでした。Scan4Safetyプログラムの下、医療機器、処置手順の情報など、ポイントオブケアのあらゆる診療現場でデータを読み取ることになるならば、すぐに利用できるバーコードスキャンのアプリケーションと技術が必要になるということが、早い段階で判明していました。

ソリューション:バーコードスキャンで電子カルテの機能を強化

Leeds Teaching Hospitals で既に導入されていたソリューションはもう1つあります。内部で独自開発されたPPM+と呼ばれる電子カルテで、患者の治療に関する全詳細を取り込み、従来の紙の記録に替わるシステムです。目的に合うバーコード読み取りソリューションをPPM+に統合することが決まり、数多くのソフトウェアを検討した結果、Scandit Barcode Scanner SDK が採用されました。

Scandit のソリューションは、スマートフォンをはじめとしたスマートデバイスのコンピューティング能力を活用するソフトウェアベースのスキャナです。導入しやすさと使いやすさだけでなく、速度と精度の極めて高いバーコードスキャン機能が提供されます。この機能よって、Leeds Teaching Hospitals の臨床スタッフが、患者のリストバンド、割り当てられたベッド、搬送先の診療室や手術室などをスキャンすると、情報がリアルタイムで更新され、ナースステーションの電子ホワイトボードに患者の正確な情報が表示されます。モバイル用バーコードスキャンは、専用バーコードスキャナに比べると比較的新しいコンセプトであることから、スキャンソリューションの効率性をテストする際には、特に使いやすさと機能が重視され、これを検証するために、Leeds Teaching Hospitals は乳腺科病棟の1つで検証テストを開始しました。

結果:医師と看護師の双方にメリットがある効率的な高速スキャン

検証テストは6 つのモバイルデバイスを使用して実施されました。患者、製品、位置情報に関する重要なデータを読み取るスキャンを数多く実行でき、看護スタッフからは極めて前向きなフィードバックが得られています。開始から4 週間後、Leeds Teaching Hospitals は、Scandit 搭載アプリなら効率要件を満たし信頼性のレベルを確保できると確信しました。最も評価が高かったのはスキャンの速度と精度です。忙しい看護師にとって、どちらも患者のケアルーチンの一環として確実に組み込むことが不可欠でした。現在Leeds TeachingHospital では、Scandit を統合したPPM+ を、バーコード読み取り機能が必要とされる全病棟で使用しようと計画しています。また、Scandit と緊密に連携して、国際標準の企業・事業所識別コードGLN によるロケーショントラッキングの組み込みにも着手しました。これが完了すれば、Leeds TeachingHospitals は、Scan4Safety プログラムで初めてこの段階へと進むことになります。

「Scan4Safety によって、24 時間365 日いつでも患者を追跡できるようになり、内視鏡検査、放射線、手術室の各チームが最大限に効率を高められるようになりました。医師は患者の管理をより綿密かつ安全に行い、あってはならない事態を回避できます。ボタンにタッチするだけで患者や医薬品を確認でき、完全性についての安心感も高い。これは素晴らしい機能です。不要な在庫や期限切れの在庫をなくして無駄な廃棄を防止すること、また正当な理由のない臨床治療の差異をオープンにして異議を唱えられるようにすることは、効率化を図る病院の将来にとって欠かせません。Scan4Safety は、適切な臨床業務に確実に加えられるべきものです。」Leeds NHSトラスト 副最高医療責任者 David Berridge医師

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