Stratix、Scandit Express導入で物流業務の効率を50%向上

主な結果

  • 荷受け・配送処理スピードが50%向上
  • 従来型スキャナーと比べて30〜40%のコスト削減
  • 新人のオンボーディングとトレーニング効率が20%向上

統合

Scandit Express

地域

北米

業界

テクノロジー

使用事例

出荷と入庫、在庫管理

Stratixは、米国とカナダを拠点とするエンタープライズモビリティの専門企業で、Fortune 500企業、教育機関、医療提供者などにソリューションを提供しています。同社のミッションは、顧客にとって便利で簡単、かつコスト効果の高いモバイルソリューションを提供し、そのモビリティトランスフォーメーションを後押しすることです。

そのマネージドモビリティサービスの中心にあるのは、効率が不可欠な物流業務です。Stratixは、ノーコードのスマートデータキャプチャアプリ「Scandit Express」とiPhone 13 Pro Maxを組み合わせることで、従業員にインテリジェントで高性能なスキャン機能を提供し、出荷の受領と処理を驚異的な速度と正確さで実行できるようにしました。

Scandit Expressを活用したスキャンに切り替えた結果、Stratixの物流担当者が配送と出荷の処理に要する時間が、従来のプロセスと比較して50%短縮されました。

Stratix、物流・倉庫業務担当ディレクター、Doug Anteau氏

課題

Stratixはモバイルデバイスを活用した物流ソリューションの専門企業です。米国とカナダに複数の拠点を持ち、数百万台のデバイスを導入して、大規模なモビリティプロジェクトを管理しています。必要な場所に迅速にデバイスを配送する能力、および年間数十万台のデバイスの修理に対応する能力は、同社の全体的な成功にとって最も重要な要素です。

Stratixの物流センターは常に活況を呈しています。世界中から毎日数千個の荷物が到着し、その多くは同日中に発送されます。また、チームは各荷物の内容と配送先を正確に把握し、顧客の期待を超えるサービスを提供する必要があります。

物流効率を最適化するには、Stratixはスキャンの速度と精度という2つの課題に取り組む必要がありました。物流センターに到着する箱のラベルには多くのバーコードが貼られており、作業者はタスクに応じて正しいバーコードを選択する必要があります。

Stratix Receiving Process Scanning multiple barcodes
レーザースキャナーを使用する場合、作業者は各バーコードを個別に正確に読み取るための正確な操作を求められていました。小さなバーコードが密集している場合、誤って読み取らないように他のバーコードを手動で覆う必要があり、受入速度が重要な場面で非常に時間がかかっていました。

さらに、正確性も非常に重要です。物流環境では、角度や距離に関係なく、高速でスキャンすることが不可欠です。スキャンできなかったりラベルの別のバーコードをスキャンしたりするエラーは、特に大きな損失につながります。誤ったデータがキャプチャされると、その間違いを特定するのが困難になり、アイテムが紛失したり、後で間違ったアイテムがピッキングされたりします。これにより、出荷だけでなく、生産やカスタマーサービスにも影響が及びます。

Stratixの物流・倉庫業務担当ディレクターであるDoug Anteau氏は、作業者が直面する課題について次のように説明しています。
「配送物はパレットで到着するため、作業者は体を曲げたり伸ばしたりしてスキャンする必要があります。これにより、腰を痛めるリスクがあるだけでなく、スキャンが不十分だとバーコードを読み取れない場合もあります。プロセスを完了した後、500件のバーコードをスキャンすべきところ499件しかスキャンしていなかった場合には、最初からやり直さなければなりません。当社のお客様は私たちを頼りにしているため、そのような状況は受け入れられません。」

Stratixは絶え間ない配送に対応するため、現在のエコシステム内で可能な限り迅速に配送を受け取れるソリューションを求めていました。ただし、同時に作業者の負担軽減と可視化の強化のために精度を維持する必要がありました。

解決策

上記の課題に対処するため、Stratixは物流センターと倉庫の作業者向けに、Scandit ExpressとiPhone 13 Pro Maxデバイスを組み合わせたソリューションを導入しました。

Scandit Expressは、Stratixが重要な出荷、入庫、循環棚卸のワークフローにスマートデータキャプチャ機能を活用できるようにするアプリケーションです。このアプリケーションは、コーディングが不要で、既存のIT環境への導入が可能です。

Scandit Expressを使用することで、Stratixの従業員はリアルタイムで複数のバーコードを高速かつ高い精度でスキャンし記録できます。各ラベルに印刷された必要なバーコードを正確に特定するので、再スキャンは不要となり、誤ったコードのスキャンを防止します。ラベルを繰り返しスキャンしても、Scandit Expressは固有のバーコードのみをキャプチャするように設定されているため、エラーは大幅に低減します。データは直接スプレッドシートに追加され、確認された後、物流管理システムにアップロードできます。

Doug Anteau氏は次のようにも述べています。
「私個人は従来型のスキャナーに馴染んでいましたが、Scandit ExpressのスキャンはiPhoneと非常に相性が良く、ポケットに入れて持ち運べる点も優れています。その速度と精度には驚かされました。通常のスキャンでは認識できない摩耗したバーコードや損傷したバーコードも、Scanditでは問題なく読み取ることができました。」

Stratix Multi Barcode

重要な物流ワークフローの高速化

Stratixは、複数のワークフローでScandit Expressを使用しています。荷物が到着すると、まずはアプリケーションが配送バーコードをスキャンします。緊急に必要な荷物については作業者にアラートが送信され、作業者はその荷物を取り出して、必要としているStratix内の部門に運びます。

入庫時、荷物に貼られたすべてのバーコードを解析し、荷物の内容をStratixの在庫システムに登録します。さらに、Scandit Expressの高速処理により、継続的な在庫サイクルカウント作業がスムーズに実行できます。

Scandit Smart Data Captureの最高の性能とiPhoneの組み合わせは、Stratixにとって理想的です。iPhoneの優れた接続性により、データは物流管理システムにスムーズに送信されます。また、頑丈なケースが過酷な環境下でもデバイスを保護します。

Doug Anteau氏は次のように述べています。「Scandit Expressは、従来の『スキャン&ポイント』プロセスとは異なる、インテリジェントなソリューションを提供してくれます。シリアル番号やIMEI番号、またはその両方など、どのバーコードをキャプチャするかをコード化しているため、エラーが発生する可能性はゼロで、同じプロセスで両方をキャプチャするために二重スキャンを行う必要がありません。」

成果

Stratixは当初、従来のプロセスから新しいScandit Smart Data Captureソリューションへの移行について、経験豊富な従業員を説得する必要がありました。しかし、その優れた速度と精度は、最初はテスト段階で、そして運用段階で、すぐに証明されました。人間工学的にも、ユーザーはiPhoneのカメラをラベルに向け、スクロールダウンするだけで、すべてのデータを素早く滑らかな動作でキャプチャすることができます。

Doug Anteau氏は次のように述べています。「Scandit Expressを活用したスキャンに切り替えた結果、Stratixの物流担当者が配送と出荷の処理に要する時間が、従来のプロセスと比較して50%短縮されました。」

Stratixのソリューションが使いやすい理由の一つは、Scandit Expressと、アプリケーションを実行するiPhoneの組み合わせです。これらのデバイスは、ユーザーに馴染みがあり、使いやすく、高性能です。このソリューションでは複数のタスクを管理できるため、必要なデバイスの数が大幅に減り、コスト削減につながっています。

3年間で、新しいソリューションは従来型のソリューションと比較して、総コストが30~40%低減しました。

スマートなデータキャプチャで問題解決

Stratixの忙しい物流センターでは、効率化が進み、作業者は面倒なタスクを完了または繰り返すことに時間を費やす必要がなくなりました。iPhoneのシンプルさとScanditアプリの直感的なユーザー体験により、トレーニング時間も短縮されました。新入社員のオンボーディングとトレーニングは20%効率化し、ミスも減少しました。

実際、Stratixは社内の業務でiPhoneとScanditを使用しているだけでなく、自社のモビリティ顧客にもこのソリューションを提供しています。