Valora

24時間365日営業のキャッシュ レス決済に対応したコンビニ を可能にするScandit搭載 スキャン&ゴーアプリ「avec」

Valora社は、スイス、ドイツ、オーストリア、ルクセンブルク、オランダにおいて2,700店 の小規模小売店を運営し、新鮮な食品をすぐに入手できる利便性を提供しています。これに加えて、同社は24時間365日営業の キャッシュレス決済に対応した「avec」店の 展開を開始しました。ここではScandit搭載 モバイルアプリ「avec」を使って商品のスキ ャンと精算を行います。

目標:セルフスキャンと「箱のように」コンパクトな 新しい店舗形態による革新

Valora社は、買物体験にイノベーションを起こす未来型店舗のイノベーションラボ「avec X」で新基準を打ち立てました。小売の未来は、オンライン・オフラインを問わず、スマートフォ ンの利用と密接に結びついています。Valora社は、使いやす いモバイルアプリを使った「スキャン&ゴー」ショッピングを 導入し、顧客により大きな自由度と迅速性を提供したいと考 えていました。

avecBox – キャッシュレスなコンパクトストア

また、「avec box」という箱のようにコンパクトでキャッシュレス決済を行うテスト店舗で買い物客の反応を探りました。一般的なコンビニエンスストアの販売エリア面積が800~900平米であるのに対し、わずか50平米のこの店舗では、買い物客は自分のスマートフォンのモバイルアプリを使って商品をスキャンし、精算を行います。

Scanditの技術を活用する無人コンビニ

ソリューション:高性能セルフスキャン機能を持つ「avec X」モバイルアプリの開発

あらゆるセルフスキャンのショッピングアプリが前提とする性能は、失敗なく高速・高精度のスキャンが行えることです。信頼できる性能がなければ、顧客はすぐに興味を失ってしまいます。

Valora社のモバイルアプリ用のスキャンエンジンは、セルフスキャンのショッピングのためのバーコードスキャンができることに加え、ユーザ登録に必要な身分証明書の読取のための文字認識(OCR)ができることも求められました。Scanditの「バーコードスキャナSDK」なら、その両方の機能に対応できました。

“「以前のプロジェクトでの経験から、Scanditが革新的技術を有するパートナーであることは分かっており、avecアプリのためのスキャンエンジンも信頼しました。照明条件が悪い場所でも高速・高精度で機能してくれています。ScanditのバーコードスキャナSDKのおかげで、このスキャン機能をアプリに統合するのも簡単でした」”

スキャンエンジンとキャッシュレス決済機能を盛り込んだこのモバイルアプリは、SAPのバックエンドシステム(顧客体験とeコマース用のクラウドプラットフォームSAP C/4 HANA)と連携しました。IDカードでユーザ登録を行う際、顧客は厳密にはSAP Customer Data Cloudと通信しているのです。Valora社は、このクラウドベースのアプリケーションにより、個人データのセキュリティと保護を規制するEU一般データ保護規則(GDPR)を遵守できます。

avec X – モバイル「スキャン&ゴー」ユーザ体験

このモバイルアプリはiOS・Androidデバイスで利用可能で、新規ユーザ登録は、機械で読み取り可能な身分証明書(免許証、パスポートなど)からの情報をスマートフォンのカメラで読み取ることで、迅速に完了できます。その後、店舗入口にあるQRコードをアプリでスキャンすれば、店内へ入ってショッピングを始めることができます。アプリでのスキャンは簡単で、全商品のスキャンが終われば、アプリ内の「精算」機能で買い物終了です。

Valora社は、この未来型店舗「avec X」でショッピングのパーソナライズ化に重点を置いています。例えば、アプリで最初にコーヒーメーカーのQRコードをスキャンしておけば、自分好みのコーヒーを記憶させ、次回の手間を省くことができます。

結果:チューリッヒ駅での「avec box」事業が成功

Valora社は、Scandit搭載モバイルアプリ「avec X」を利用し、チューリッヒ中央駅に24時間365日営業のキャッシュレス決済に対応した1号店をオープンしました。「avec box」のコア技術を含むソリューション(バックエンドシステムへの連携など)は、わずか5ヶ月で開発されたものです。

買い物客で混む時間帯には、チューリッヒのキャッシュレス決済に対応した店舗「avec box」にValora社の従業員が店頭に配置され、顧客からのアプリやショッピングについての質問に対応したり、商品補充や店内清掃を行ったりしました。モバイルアプリ「avec X」と店舗「avec box」に対する顧客満足度は、とても高いものです。とりわけ評価を受けているのは、アプリの革新性、ショッピングの簡易性と迅速性、そして24時間営業であることです。その他のフィードバックを受けて、開発チームはアプリの使いやすさを改善するとともに、英語の言語対応版も開発しました。

店舗「avec box」とイノベーションラボ「avec X」のパイロットテスト期間中、Valora社はその両方に対して顧客から多くの肯定的かつ貴重なフィードバックを受けました。

Valora社のSenior Digital Innovation ManagerであるFelicitas Suter氏は、「第1号店をできるだけ早く公開し、より多くのお客様に利用していただき、そこから学習し、得られた知識でモデル開発を進めることが目標だった」と説明します。

チューリッヒ店からは、スイス各地で試行するための重要な情報がもたらされました。

“Dominique Martin氏は、次のように述べています。
「Valoraがコンパクトと利便(コンビニエンス)をコンセプトとしたavecを通じて最も重視したのは、顧客体験です。このプロセスは、ユーザ登録から始まり、顧客との接触、エラー対応へと続き、精算に至ります。顧客体験と利便性は密接に結びついています。avecの新形態によって、利便性は単に店内に留まらず、買い物体験全体に及ぶのです」”

「コア技術は、アプリを迅速かつ使いやすいものとし、優れた顧客体験を提供し、より大きな顧客基盤へのスケールアップにも対応できるものである必要があります」

Dominique Martin氏

Manager Consumer Application for Valora