Hermes UK

イギリスの大手宅配業者Hermes UK社は、年間3億3,500万個以上の小包の配送を取り扱っています。Scanditのコンピュータビジョンの技術を活用し、ラストワンマイルのサービスの進化に取り組んでいます。

Hermes UK社は、イギリスで二番目に大きい宅配業者で、毎年3億3,500万個以上の小包の配送を取り扱っています。

過去6年の間に2桁台の成長を遂げ、2021年までにイギリスで最も選ばれる運送業者となることを視野に入れています。

この目標の中心にあるのは、選ばれるためにラストワンマイルのサービスを絶えず進化させていくという信念です。その手段として、小包の位置情報の透明性を図るために定期的に情報を発信し、返送を希望する場合はオンラインまたはモバイルアプリで簡単に連絡が取れるサービス提供を重視しています。

デジタルトランスフォーメーションで業務と顧客体験を刷新

成長目標を実現し、今後も模範的なサービスを提供していくため、Hermes UK社は「Digital Futures」というデジタルトランスフォーメーション戦略を立ち上げました。この戦略は過去3年間で「Digital Futures」から「Digital Futures+」へと2段階の進化を見せ、後者
は2019年初頭に動き出しました。新技術、データのスマートな活用、イノベーション、独自の業界インサイトを組み合わせて事業を刷新することを目的としています。

Scanditのテクノロジーを使うことで、配送業者がスマートフォン一つであらゆることを迅速かつ簡単にできるようになりました。バーコードの読み取りから電子署名の記録、ID確認、荷物の置き場所の写真撮影に至るまで、全てです。
Hermes UK社
CIO
Chris Ashworth氏

ラストワンマイルのスキャン端末を、コストのかかる従来型からスマートフォンに

ラストワンマイルで独立して業務を行う1万5,000人近くの配達員に、独立した営業所である5,000店のParcelShopsを擁するHermes UK社は、NEXT、ASOS、BooHoo、John Lewisなどイギリスのトップ100小売店の80%とパートナー関係にあります。

ラストワンマイルの配達員は、輸送ハブから地域の営業所に転送された小包を顧客の戸口への配達するという、最終目的地への輸送において極めて重要な役割を果たしています。ラストワンマイルはカスタマージャーニーの中で非常に重要であるため、Hermes UK社は自社のデジタルトランスフォーメーション戦略として取り組み、事業の効率性とカスタマーサービス向上を実現したいと考えていました。

これまで配達員は、配達証明に用いるバーコードスキャン端末を携行して業務に臨んでいました。しかし、このスキャナはかさばるものであり、購入およびメンテナンスの費用が高額でした。現在、Hermes UK社はスキャン専用機を廃止して、Scanditのバーコードスキャン機能を搭載したアプリをインストールしたスマートフォンに置き換えています。ハードウェア刷新の第1段階は、最も古いスキャン専用機を、Scandit Androidアプリを入れたスマートフォンSamsung XCover 4に替えることから始まりました。2018年10月より着手し、年末年始のピークシーズンに間に合って4,000人近くの配達員にバーコードスキャン機能搭載のスマートフォンが支給されました。

スキャン専用機をスマートフォンに取り替えることで、Hermes社は総保有コスト(TCO)を大幅削減するとともに、より柔軟かつ直感的なソリューションを配達員に提供できました。このアプリはScanditの「バーコードスキャナSDK」を利用しているため、暗い場所やラベル破損などの悪条件においても高速・高精度のスキャンができるようになりました。

ラストワンマイルの最適化を実現

配達員は使い慣れた端末1台=高性能スキャン機能を搭載したスマートフォンで全配送業務をこなし、総保有コストを削減

Hermes UK社は、Scanditの技術を利用して、ラストワンマイルと配達証明のプロセスを改革しました。Scanditが提供する強力で信頼性の高いスキャンによって、配達員に利便性をもたらし、最高の顧客体験を保証される配送サービスの合理化が実現したのです。
今後3年間に1万5,000台以上のスキャン専用機を低コストのScanditスマートフォンソリューションに置き換えていく計画です。このアプローチは、デジタル化された未来を創出するための柔軟なプラットフォームを実現し、今後の配送サービスに対する消費者からの要求に対応していくために不可欠なものであるとHermes UK社は考えています。また、間接費を大幅削減するBYOD(個人デバイスの業務利用)モデルへの移行も可能になりました。

Ashworth氏が補足します。「Scanditのテクノロジーを使うことで、配送業者がスマートフォン一つであらゆることを迅速かつ簡単にできるようになりました。バーコードの読み取りから電子署名の記録、身分証明書の確認、荷物の置き場所を写真記録として残す作業に至るまで、全てです。同時に、バーコードスキャナのリプレースに伴い、業務を止めることなく新しいモバイルスキャナを導入し、旧端末を処分できました。また、既存のスキャンオペレーションのインフラはそのまま最大限に活用できています」

次のステップ:Scandit MatrixScanと拡張現実(AR)

3年間にわたるデバイス移行期間が完了すると、ラストワンマイルの配送プロセスの大部分は低コストのScanditモバイルプラットフォームで管理することになり、配達員はScanditの追加機能「MatrixScan-AR」の使用を開始しました。これにより、複数のバーコードを一度にスキャンして、特定の荷物を迅速に検索・発見したり、小包や顧客の情報をデバイス画面にオーバーレイで表示したりできるようになります。既に一部の配達員は、Samsung XCover 4端末でARオーバーレイ機能を用いてコード識別を行っています。

また、Hermes社では、Scandit搭載ドローン技術の利用も検討しています。Hermes社のイノベーションラボは、Scandit搭載ドローンを使って従来のスキャン業務を超える使い方を模索し、営業所の業務最適化に役立てようとしています。例えば、ドローンを使って営業所内の手の届きにくい場所に誤配置された荷物を見つけ出しスキャンするようなビジョンを描いています。

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