買い物代行サービスを運営する Shipt (シップト)は、超高速なスキャンディットのバーコードスキャン機能を備えたモバイルアプリの採用により、巣ごもり需要の変動に合わせて柔軟且つ迅速に対応する体制を確保できるました。新人または臨時採用のスタッフがすぐに仕事を開始でき、自分が所有するスマートフォン(BYOD)を使って店舗でお客様の注文した商品をピッキングし、玄関先まで届け、配達証明を受け取る一連の作業を行います。パンデミックの中、多くの消費者が実店舗での買い物に抵抗を感じるなか、Shiptの画期的なサービスの需要と重要性はこれまでになく高まっています。

Chace Burnette
Shiptの会員はパーソナルショッパー(買物代行者)に食品雑貨を玄関先まで届けてもらいます。スピードが命です。スキャンディットの高品質なスキャン機能のおかげで、パーソナルショッパーが使い慣れたスマートフォンから直感的に操作しやすいスキャンアプリを使って安全・迅速・正確に業務を遂行できるようになりました。
Shipt プリンシパル エンジニア Chace Burnette 氏

課題

ShiptはTargetをはじめとする大手小売店から会員宅に食品雑貨や生活必需品を即日配送するサービスを提供しています。「パーソナルショッパー」と呼ばれる買物代行のスタッフは、自分が所有するスマートフォンで「Shipt Shopper」モバイルアプリを使用してオンライン注文を履行します。お客様の買い物リストの品目をピッキングしてスキャンし、注文された商品を玄関先まで届けます。

巣ごもり需要の変動にも柔軟に対応できる体制づくり

配送需要のピークにも十分対応できる体制とサービスを維持することは極めて重要です。コロナ禍により巣ごもり需要はかつてないほど急増しました。お客様が店舗での買い物を避けるようになり、注文件数は3倍に増加。 Shiptは次を実現する必要がありました。

  • 買物代行・配送のショッパーおよびドライバーの数の確保。
  • 大規模な新規・臨時採用スタッフに向けた急速なトレーニングとツールの支給。
  • 短期的または予期せぬ需要のピークに対応できる体制。

Shiptは早急にスケールアップしなければならず、急遽10万人の新規採用を行い、スタッフ数を2倍に増やしました。スタッフの私物デバイス(BYOD)は、様々な機種や世代があるため、あらゆるデバイスでも高性能なスキャンが行える必要がありました。当初テストしていたオープンソースのスキャンソフトウェアではそれが不可能でした。

忙しいShiptのパーソナルショッパにとって、手軽でエラーのないスキャンソリューションは必要不可欠です。店内でピッキングした商品を配達先のお客様に届け、安全且つ非接触で配達証明をもらう必要もありました。

ソリューション

高性能なバーコード読み取り機能:生産性とユーザエクスペリエンスが向上

Shiptは簡単かつシームレスにアプリに統合できて、保守管理が容易なスキャンソリューションを求めていました。BYOD(Bring Your Own Device/私有端末の業務利用)戦略を実行し、数千人に及ぶ新規スタッフの増員ならびにトレーニングが必要になるため、メーカや機種を問わず、あらゆるデバイスに対応するものが要求されました。

同社はさまざまなソフトウェアベースのスキャン技術を検討しましたが、新型コロナの感染拡大が始まったことにより、手っ取り早くて効果的なソリューションが必要になりました。スキャンディットのBarcode Scanner SDKを選択した理由は、ローエンドのスマートフォンでも最高水準のスキャン性能が得られるため、不慣れな新人スタッフでも問題なく業務を遂行できるからです。

ShiptのChace Burnette氏は次のように述べています。「新型コロナによってかつてないほど宅配需要が急増したことから、すぐにスケールできて、高品質なユーザエクスペリエンスを実現し、お客様とスタッフの安全を確保できるスキャンソリューションを必要としていました。スキャンディットの高速・高精度かつ直感的なスキャンアプリのおかげで、ほとんどトレーニングも行わずに迅速な非接触のオーターピッキングを実現しています」

結果

柔軟性の高いBYOD型スキャナにより急速なスケールを実現

スキャンディットのバーコードスキャンソリューションを導入して以来、Shiptは柔軟性の高いソリューションの確立により、将来の予期せぬピークにも対応できるという自信を持っています。スキャンディットは既存の「Shipt Shopper」アプリへの統合・導入が簡単で、多忙を極める環境でもすぐに難なくスケールできました。パーソナルショッパーは、自分のスマートフォンでスキャン機能を備えたShiptアプリを使用して、オーダーピッキングから配達証明の取得まで、さまざまなワークフローをこなしています。

Scanditのサポートを得て、Shiptはパーソナルショッパーに次のメリットを提供しました。

  • 店内での高速・高精度、非接触のオーダーピッキングにより商品との接触を最小限に減らす。 
  • 読み取りにくい角度、暗い場所、不明瞭なラベルのような悪条件下でも簡単にスキャン。 
  • 店舗で安全に作業しながら高品質なカスタマサービスを実現。 

パーソナルショッパーのピッキングにより正確な在庫数を把握

パンデミックによる混乱の最中に、スキャンディットはShiptが求めていた専門的ガイダンスと技術的サポートを提供し、これによりスムーズな導入と拡張を実現しました。Shiptは急成長を遂げ、月間のアクティブデバイス数は8万9,000台を超えています。Burnette氏は次のように述べています。「スキャンディットのおかげでBYOD戦略の実施と、巣ごもり需要に応じたスケールアップ/ダウンが可能になりました。肝心なスキャン機能はどんなスマートデバイスでも使用できるので、所有デバイスの条件を縛ること無く新しいスタッフをすぐに採用できます。」

さらに、「新型コロナによって浮上したもうひとつの課題は、生活必需品の不足でした。パーソナルショッパーは店内で作業するため、在庫の有無に関する重要なデータを大量に提供してくれます。スキャンディットにより、スキャンするたびに商品の在庫を正確に、確実に知ることができるので、前もってお客様に知らせたり、一定の地域にないものであればパーソナルショッパーに通知することができます」と述べています。 

市場の変化に減速の兆しはなく、Shiptは今後も引き続き、スキャンディットのソリューションを使用するパーソナルショッパーを通じて、増え続ける会員に生活必需品を届けていきます。

お客様導入事例

Everli

欧州の大手食品雑貨配達業者Everli(エバリー)は、目視で行っていた商品ピッキング業務をスキャンディットのバーコードスキャンソリューションを統合したショッパーアプリへと移行して、店舗でのフルフィルメントを効率化しました。

ピルスナーウルケル

ピルスナーウルケルは、Scandit Barcode Scanner SDKをスマートフォン用の配達アプリに統合することで、ラガービールのロットを正確かつ時間通りに顧客に配達することが出来るようになりました。

Instacart

Instacart、Scanditの「バーコードスキャナSDK」でBYODモバイルスキャンアプリを成功に導く