Forum Sport(フォルム・スポーツ)は、スペインのスーパーマーケット・チェーンEroski(エロスキ)傘下のスポーツ用品チェーンです。同社は、自社製の従業員向けアプリ「Kaptura Mobile」にスキャンディットのSmart Data Captureを統合しました。店舗スタッフはこのアプリを使用して在庫を管理します。Forum Sportは、スキャンディットを活用することで業務プロセスを合理化し、スピードと効率を向上させたのです。

「スキャンディットのSmart Data Captureによる効率化は素晴らしいもので、データキャプチャの性能はどの他社製品よりも優れています。APIの統合が迅速で、当社のネイティブKaptura Mobileアプリとの統合にはわずか数週間しかかかりませんでした。将来的にForum Sportブランドを強化し、お客様や店舗スタッフへのサービス提供能力を高めることを目指して、スキャンディットとさらに協業できることを楽しみにしています。」

Forum Sport 技術マネージャー Eneko del Castillo Rojo氏

課題

Eroskiスーパーマーケット・チェーンは1969年に設立され、1991年にForum Sportを立ち上げました。スポーツウェアとスポーツ用品の専門店をスペイン全土に70店舗擁するForum Sportは、スポーツをより身近なものにし、社会との距離を縮めることを目指して、スポーツ精神を推進しています。

在庫管理は何年にもわたって続いている課題であり、Forum Sportでは、この在庫管理プロセスを社内用ネイティブアプリに統合することを強く望んでいました。

 

同社はテクノロジーパートナーであるOn4Uと協業し、店内プロセスを管理する自社製アプリを開発しました。ここで必要となったのが、バーコードスキャン・ソリューションでした。業務効率を高めるには、突出したスピードと精度が求められます。そして、高額な専用ハンディターミナルを従業員同士で共有することなく、統合が容易で、在庫管理のようなプロセスを集約する必要がありました。

使用するデバイスの数を集約できれば、コストを削減できるだけでなく、ビジネス規模を拡大し、全従業員に使い慣れたスマートデバイスを支給することもでき、ビジネス全体のスピードと効率の向上が図れます。

ソリューション

Forum SportはOn4Uと協業し、Kaptura Mobileアプリにスキャンディットを組み込むことにしました。Scandit Barcode Scanner SDKは、幅広いスマートデバイスと互換性があり、全店舗にわたって、従業員が使用するスマートフォン(Samsung Galaxy XCover)への移行が展開されました。

店舗スタッフからは、このアプリの「スピードと効率が素晴らしく、在庫管理プロセスが一変した」との声が寄せられ、空いた時間をその他の重要な店舗業務に当てることができるようになりました。店舗スタッフは、アプリ内の他の機能も利用できます。在庫管理や最新商品の情報提供、ポスターやラベルの作成も可能です。在庫レベルが見えづらくなっていた中で、スキャンディット搭載のアプリによって、全社にわたって他のオンラインシステムを統合することもできました。

 

「スキャンディットの高速・高精度なデータキャプチャ性能のおかげで、当社の店内在庫管理と総在庫管理を連携できました。このことは、当社のビジネスを運営する上で大きな力となりました」とForum Sportの技術マネージャーであるEneko del Castillo Rojo氏は語ります。

デバイスのインフラを強化し、スキャンディットのSmart Data Captureをスマートフォンに導入できたことで、Forum Sportでは、店舗勤務のスタッフが使用できるデバイスの数を2倍に増やすことができ、現在は300台以上に上ります。これにより、Forum Sportではハードウェアの総保有コスト(TCO)を削減することができました。またスマートフォンは、これまでのハンディターミナルと比べて、物理的なサイズが小さいという点にも、従業員から好意的なフィードバックが寄せられています。

業務プロセスがフリクションレスになり、店舗スタッフは働きやすくなり、より多くの裁量を与えられていると感じています。さらに、手作業のプロセスが軽減されたことで、人為的ミスが減り、全体的な業務効率が向上したのです。

成果

Forum Sportでは2020年9月からスキャンディットを使用しており、この2年足らずでユーザー数を倍増させています。これは、Eroskiファミリー内でのブランドの存在感の高まりに合わせて成長するという計画に沿ったものです。

Forum Sportにとって最も大きな収穫は、労働時間の節約と業務効率の向上です。Eneko del Castillo Rojo氏は、このように述べています。「ハンディターミナルによる運用から、スキャンディットのSmart Data Captureを搭載したスマートフォンの全社的利用へ切り替えることで、当社の業務効率は向上し、TCOが削減されました。おかげで、削減したコストをさらなる事業開発に向けて再投資ができます。そして、現場で在庫を管理する時間を大幅に節約でき、手作業で在庫を処理する必要もなくなりました。当社にとっては革命的でした。日常業務に要する時間が短縮され、店舗スタッフはお客様へのサービスに、より多くの時間を割けるようになりました。」

Eneko氏はさらに、こう語っています。「スキャンディットのSmart Data Captureの効率は素晴らしいもので、そのパフォーマンスはどの他社製品よりも優れています。APIの統合においても、当社のネイティブKaptura Mobileアプリとの統合にはわずか数週間しかかかりませんでした。将来的にForum Sportブランドを強化し、お客様や店舗スタッフへのサービス提供レベルを高めることを目指して、スキャンディットとさらに協業できることを楽しみにしています。」

お客様導入事例

Colruyt

同社は店舗業務最適化の一環として、ハンディターミナルの使用をやめ、1万6,000人を超える店員に高性能なスキャンディットの技術を搭載したスマートフォンを支給しました。

The Warehouse

店舗のチーム メンバーにスキャン対応の消費者向けデバイスを装備することで、The Warehouse は、以前に使用していた高価な専用デバイスやスマートフォン スレッドと比較して、総所有コスト (TCO) を 3 倍削減しました。

Everli

欧州の大手食品雑貨配達業者Everli(エバリー)は、目視で行っていた商品ピッキング業務をスキャンディットのバーコードスキャンソリューションを統合したショッパーアプリへと移行して、店舗でのフルフィルメントを効率化しました。