高精度スキャンでBYODを実現し、業務パフォーマンスを向上
1973年にMicky Jagtiani氏によって創立されたLandmark Groupは、バーレーンの1店舗から始まり、今では中東、アフリカ、インドで最大級の小売・ホスピタリティ複合企業へと成長しました。
Landmark Retail社はLandmark Groupに属しており、現在21カ国で約5,000店舗を運営しています。衣料品、靴類、生活雑貨、美容関連商品、スポーツ用品、インテリア雑貨、家電といった幅広い分野において、あらゆる世代を対象に、価値ある多様なブランドを提供することに注力しています。
デジタルテクノロジーにおけるイノベーター企業であるLandmark Retail社は、店舗内のオペレーションを最適化したいと考えていました。その方法として、店舗スタッフが自身のスマートデバイスを活用し、カスタマーエクスペリエンスの向上からオペレーションタスクの遂行まで、あらゆる業務に対応できるようにすることを目指しました。
「当社のBYOD(私有端末の業務利用)戦略を支えるには、使用するデバイスやカメラの種類に関係なく、Landmark Retailの従業員向けアプリで、常に同一の速度と精度でスキャンできる必要がありました。さまざまなベンダーのスキャンソリューションを検証しましたが、スキャンディットのSmart Data Captureが最も高性能でした。」
JLandmark Group、リテール向けデジタル商品担当責任者、Juan Vega氏
課題
Landmark Retail社では、店舗でのオペレーション強化に向けて、以下を求めていました。
- 従来の携帯用データ端末(PDT)の代わりに、より最新のスマートデバイスを使用することで、店舗でのオペレーション強化に対応する。
- 会社所有デバイスに多額の投資を行うことなく、その変更を可能にする。
- 新しいデバイス戦略を支えるために、店舗のオペレーションアプリに高性能なデータキャプチャ機能を統合できるベンダーと提携する(特に、Landmark社での取扱量が多いブランドからは膨大なデータが生成されるため、より効率的な管理方法が必要とされていた)。
専用スキャナーの代わりにスマートフォンを活用するデバイス戦略
戦略の主な目的の1つは、専用スキャナーから脱却して、店舗のオペレーション向けにスマートフォンを採用することで、デジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させることでした。
Landmark Retail社では、店舗スタッフが自身のデバイスで同社のアプリを使用して、オペレーションのパフォーマンスや生産性を損なうことなく、在庫管理などの日常的に不可欠な小売業務を幅広く行えるようにしたいと考えていました。
さらに、同社の従業員の多くは経験が浅く、離職率を下げることも重要な焦点となっていました。そのため、店舗スタッフには、すぐに仕事で使用でき、かつ高い満足度で利用し続けることが可能な、使い慣れたツールを用意することが不可欠でした。
そこで課題となったのは、Landmark Retail社のアプリでBYOD戦略を実施し、さまざまなスマートフォンで、また少ない照明やコード破損といった厳しい店舗環境においても、同様のスキャン機能やパフォーマンスを発揮できるようにすることでした。
同社での取扱量が多い商品ブランドにおいて、スキャン機能のスピードと精度は極めて重要でした。また、店舗で在庫を回転させ続けながら、 オンライン注文 にも迅速かつ効率的に対応する必要もありました。これは、顧客が必要なときに必要な商品を購入できるようにするためにも、また顧客ロイヤリティを構築して維持するためにも不可欠でした。
解決策
店舗オペレーション向けアプリを開発したLandmark Retail社は、広範な検証を行った上で、効率的かつ高精度のバーコードスキャンを実現する最適なソリューションとして、スキャンディットのSmart Data Captureを統合しました。スキャンに関連する以下の要素も、スキャンディット選定の主な材料となりました。
- 使用されるデバイスやカメラの種類に関係なく、常に高速かつ高精度なスキャンを行えること(大量のスキャンを行うLandmark Retail社の一部のバリューブランドにとっては特に重要であった)。
- 店舗内での顧客とのコミュニケーション時に、容易かつスムーズで確実なスキャンを行えること(これにより従業員は、可能な限り質の高い顧客サービスの提供に専念できる)
Landmark Groupのリテール向けデジタル商品責任者であるJuan Vega氏は、次のように述べています。
「従業員向けアプリはすでに開発しており、多様なスマートフォン機種や店舗環境でも、同様に高い効果を発揮させたいと考えていました。そこで2日間にわたり、さまざまなベンダーのスキャン性能を検証したところ、スキャンディットのSDKによるスキャンソリューションが、すべてのシナリオにおいて最も高速かつ高精度であることが明らかになり、導入を決めました。」
あらゆるデバイスに対応する、高精度かつ高速なスマートデータキャプチャソリューション
高い柔軟性と性能を備えたスキャンソリューションがBYOD戦略を支えました。現在、Landmark Retail社の店舗で使用されているデバイスの約70%は従業員個人のものであり、AndroidとiOSが半々の割合になっています。多くのデバイスがBYODとして使用されている環境においても、多様なデバイスをサポートできることから、同社はハードウェアのコストを抑えつつ、従業員の作業効率を高いレベルで維持することが可能になりました。
Juan Vega氏は次のように付け加えています。
「私がスキャンディットをとても気に入っている点として、単なるベンダーではなく、パートナーであることも挙げられます。彼らは店舗を訪れ、ワークフローを深く理解するために時間をかけてくれました。だからこそ、当社のビジネス全体を効率化するために、新しく革新的でありながらも現実的な方法を提案できたのだと思います。当社のエンジニアがスキャンディットと緊密に連携し、最適な導入方法について議論したことで、統合はシームレスに進みました。合意されたアプローチがあったことで、迅速な統合が実現しました。」
成果
現在、Landmark Retail社のアプリは、約2万5,000人の従業員によって、以下のようなあらゆる店舗業務の管理に使用されています。
- カスタマーエクスペリエンス – 専門性の高い顧客対応(クライアンテリング)やmPOSによる柔軟な会計対応。
- 店舗でのオペレーション – 精度の高い商品入荷処理と在庫管理。
- オムニチャネル – 効率的な注文処理と、クリック&コレクトのシームレスなプロセス。
Juan Vega氏は店舗のオペレーションへの影響について、次のようにコメントしています。
「従業員からのフィードバックは非常に好意的です。スキャンディットを活用したスマートフォンアプリが非常に使いやすいため、時間の節約や、業務の大幅な効率化につながっているようです。また、使い慣れたデバイスを使用できることで、経験の浅い新入社員のオンボーディングも迅速に行えるため、大きな変革がもたらされています。」
スキャンディットは多様なデバイス(Landmark Retail社全体で1万2,000台)をサポートしているため、従業員は使い慣れている自身のスマートフォンを業務に活用できます。これにより、従業員が気に入っているデバイスを利用できることで生産性が向上するだけでなく、ハードウェアコストを削減できることで収益面でも大きなメリットを得られます。
従業員満足度とカスタマーエクスペリエンスの向上
スキャンディットのソリューションは、カスタマーエクスペリエンスの向上においても重要な役割を果たしています。たとえば、店舗スタッフは、在庫の有無といった顧客からの問い合わせに対して、スマートフォンで商品情報を検索するだけで、すぐに回答できるようになりました。スキャンディットを活用したmPOSを利用することで、利便性がさらに向上し、Landmark Retail社での取扱量の多少を問わず、あらゆるブランドについて、顧客のさまざまなニーズに対応することができています。
Landmark Retail社では、店舗でのエンゲージメント強化やオムニチャネルサービスの改善を通じて、マルチチャネルでの売り上げが増加していること、そしてオムニチャネルを利用する顧客は単一チャネルを利用する顧客よりも購買額が多いことに気付きました。
将来を見据え、Landmark Retail社は在庫管理やオムニチャネルでの注文処理のさらなる効率化を図る予定です。その一環として、スキャンディットのScandit MatrixScan Countの試験的導入も予定されています。これは、商品受け取りや在庫数確認の際に、複数のバーコードを同時にスキャンしてカウントできるようにすることで、時間のかかる作業をスピードアップするためのソリューションです。
Landmark Retail社はまた、スキャンディットによる、拡張現実(AR)の開発について、特に衣料品やホームウェア分野のブランドにおけるカスタマーエクスペリエンスの向上に役立つのではないかと考えています。同社では今後、商品情報や顧客とのコミュニケーションにおけるARの可能性について評価することに取り組んでいく予定です。